介護職の転職・給料・人間関係・働き方の悩みを現場目線で解説します

介護職の転職で失敗する人の特徴|求人票だけで決めると危険な理由

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「今の職場を辞めたい」

そう思い始めると、不思議なくらい次の職場が良く見えることがあります。

今より給料が高い。

年間休日が多い。

自宅から近い。

賞与あり。

残業少なめ。

求人票にそんな言葉が並んでいると、

「ここなら今より良さそう」

と思いますよね。

その気持ちはよく分かります。

今の職場がつらいほど、「ここから出られるならどこでもいい」と思ってしまうこともあります。

でも、介護職の転職で一番避けたいのが、

今の職場から逃げることだけを目的にして、次の職場をよく確認せず決めてしまうこと

です。

転職したのに、

「前の施設のほうがまだ良かった」

となってしまったら、本当にもったいない。

介護業界は、同じ「介護職募集」でも職場によってかなり違います。

給料だけではありません。

夜勤人数。

介護度。

職員配置。

休憩。

残業。

記録方法。

教育体制。

人間関係。

管理者の考え方。

こうした部分は、求人票だけでは分からないことがあります。

私は介護現場で働きながら、職員の採用や退職にも関わってきました。

その立場から見ると、

転職に失敗しやすい人には、いくつか共通した選び方があります。

この記事では、

  • 介護職の転職で失敗しやすい人の特徴
  • 求人票で必ず確認したいポイント
  • 給料だけで選ぶ危険性
  • 面接で聞いたほうがいいこと
  • 転職前に他の職場を比較する意味
  • 転職サービスを使うときの考え方

まで、現場目線で話していきます。

転職するかどうかは、求人を見てから決めても遅くありません。

むしろ、今の職場しか知らないまま辞めるほうが怖いと思っています。


目次

介護職の転職は「今より良さそう」だけで決めると失敗しやすい

介護職の求人を見ていると、

「月給28万円」

「年間休日120日」

「残業ほぼなし」

「アットホームな職場」

など、魅力的な言葉が並んでいます。

もちろん、本当に条件の良い職場もあります。

ただ、求人票に書かれている情報だけでは、

自分に合う職場かどうかまでは分かりません。

たとえば月給28万円。

かなり良さそうに見えます。

でも内訳を見ると、

基本給18万円。

夜勤5回。

各種手当込み。

固定残業代込み。

という可能性もあります。

逆に月給25万円でも、

基本給が高い。

夜勤回数が少ない。

賞与がしっかりある。

年間休日が多い。

という職場もあります。

数字だけを見ると前者が良く見えても、年間で考えると後者のほうが働きやすいこともあります。

だから介護職の転職では、

一つの数字だけで決めないこと

が大切です。


介護職の転職で失敗しやすい人の特徴

ここからは、転職で後悔しやすい選び方を具体的に見ていきます。

給料だけで転職先を決める

これはかなり多いです。

今の給料が低い。

だから、

「次はとにかく給料が高いところ」

と探す。

気持ちは分かります。

介護職として働く以上、給料は大切です。

でも、

高い給料には理由があることもあります。

たとえば、

夜勤回数が多い。

残業が多い。

介護度が高い。

人手不足。

年間休日が少ない。

責任のある業務を任される。

こうした条件によって給与が高くなっている場合もあります。

だから、月給を見るときは、

「いくらもらえるか」

だけではなく、

何をしたらその金額になるのか

まで確認したほうがいいです。

基本給を見る

まず見たいのが基本給です。

賞与が、

「基本給×○ヶ月」

で計算される職場なら、基本給の違いは年収にも影響します。

求人を見るときは、

月給だけではなく、

基本給。

資格手当。

夜勤手当。

処遇改善。

固定残業代。

その他手当。

まで分けて見ます。


「年間休日○日」だけを見てしまう

年間休日も重要です。

でも、

「年間休日120日だから働きやすい」

と即決するのは少し早いです。

確認したいのは、

希望休は何日出せるのか。

連休は取れるのか。

有給は使いやすいのか。

夜勤明けは休日扱いなのか。

シフト変更は多いのか。

といった部分です。

年間休日が多くても、

希望休がほとんど通らない。

急な勤務変更が多い。

という職場なら、人によってはかなりつらいです。

逆に休日数が少し少なくても、

希望休が通る。

連休が取りやすい。

有給を使える。

という職場のほうが合う人もいます。

施設形態をよく知らずに応募する

介護職ならどこも似たような仕事。

そう思って転職すると、かなりギャップが出ます。

特養。

老健。

有料老人ホーム。

サービス付き高齢者向け住宅。

グループホーム。

デイサービス。

訪問介護。

同じ介護職でも働き方は違います。

たとえば、

身体介護をたくさん経験したい人。

利用者さんとゆっくり話したい人。

夜勤をしたくない人。

一対一の介護が好きな人。

それぞれ向いている職場は違います。

だから、

「求人条件がいいから」

だけで決めず、

自分がどんな介護をしたいのか

も考えてみてください。

夜勤の「回数」だけ確認して人数を聞かない

これは介護現場だからこそ、かなり確認してほしいです。

求人票に、

「夜勤月4〜5回」

と書いてある。

ここまではよくあります。

でも本当に知りたいのは、

夜勤が何人体制なのか

です。

同じ夜勤5回でも、

30人を一人で見る夜勤。

60人を3人で見る夜勤。

では負担感が違います。

さらに、

看護師が夜間常駐しているか。

オンコールなのか。

休憩が取れるのか。

仮眠できるのか。

夜勤中の業務量はどれくらいか。

ここまで確認すると、かなりイメージしやすくなります。

求人票には、

「夜勤あり」

までしか書かれていないこともあります。

だから面接や見学で聞いたほうがいいです。

「残業ほぼなし」をそのまま信じる

求人でよく見る言葉です。

残業ほぼなし。

もちろん本当に少ない職場もあります。

でも、

何を残業として数えているのか。

ここが重要です。

たとえば、

始業前の申し送り。

勤務後の記録。

研修。

委員会。

こうした時間が残業としてカウントされているのか。

前の記事でも触れましたが、勤務時間の外側に仕事が押し出されている職場では、

「残業時間は少ない」

ように見えることがあります。

面接では、

「平均残業時間はどれくらいですか?」

だけではなく、

「記録は勤務時間内に終わりますか?」

と聞くと、かなり実態が見えます。

「アットホームな職場」を判断材料にしすぎない

求人票に、

「アットホームな職場です」

「スタッフ同士仲良し」

と書かれていることがあります。

悪いことではありません。

でも、それだけでは人間関係は分かりません。

そもそも、

人間関係が悪いです。

とは求人票には書きません。

だから私は、

求人の言葉より、見学したときの空気を見る

ほうが大切だと思っています。

見学時に見てほしいところ

職員同士が挨拶しているか。

新人らしい職員が質問できているか。

職員の表情に余裕があるか。

管理者が職員へどう話しているか。

利用者さんへの声かけが雑になっていないか。

こういうところを見ると、

求人票では分からない部分が少し見えます。

もちろん短時間の見学だけですべて分かるわけではありません。

でも、

何も見ずに入職するよりはずっといいです。

転職を急ぎすぎる人も失敗しやすい

今の職場がつらいと、

「一日でも早く辞めたい」

となります。

すると、

最初に内定をくれたところへ決めてしまう。

これも危険です。

介護職は求人が比較的多い地域もあります。

だからこそ、

一社だけ見て決める必要はありません。

私は、

少なくとも条件を比較してから決めたほうがいいと思っています。

たとえば、

A施設。

B施設。

C施設。

3つ並べてみる。

すると、

Aは給料が高いけど休日が少ない。

Bは給料は普通だけど通勤が近い。

Cは夜勤が少なく教育体制がある。

という違いが見えてきます。

一社だけを見ると、

「ここ良さそう」

で終わります。

複数を見ると、

自分が何を優先したいのか

が見えてきます。

ここが転職ではかなり重要です。

転職活動を始めたからといって、転職しなくてもいい

これは覚えておいてほしいです。

求人を見る。

転職サービスに登録する。

担当者に相談する。

だからといって、

必ず転職しなければならないわけではありません。

ここを重く考えすぎる人がいます。

「登録したら転職しないといけないんでしょ?」

そんなことはありません。

まず、

どんな求人があるのか。

今の給与は低いのか。

もっと休日が多い職場はあるのか。

自分の経験ならどれくらいの条件になるのか。

それを知るだけでも意味があります。

そして比較した結果、

「意外と今の職場悪くないな」

と思えば、残ってもいいんです。

逆に、

「同じ経験年数なのにこんな求人があるんだ」

と知ることもあります。

転職するかどうかより先に、

自分にどんな選択肢があるのか知る。

それくらいの気持ちで大丈夫です。

介護職の転職では「不満」より「次に欲しい条件」を決める

転職を考えるとき、多くの人が、

今の職場への不満を考えます。

給料が安い。

人間関係が悪い。

夜勤がつらい。

休みが少ない。

もちろん、そこから始めて構いません。

ただし、それだけでは次の職場を選びにくいです。

そこで、

「次の職場ではどうなってほしいか」

に変えてみます。

たとえば、

「給料が安い」

なら、

月給27万円以上欲しい。

「夜勤がつらい」

なら、

夜勤月2回以下。

または日勤のみ。

「休日が少ない」

なら、

年間休日115日以上。

「通勤がつらい」

なら、

自宅から30分以内。

ここまで具体的にすると、求人を比較しやすくなります。

条件は「絶対条件」と「できれば条件」に分ける

これはかなりおすすめです。

全部の条件を満たす求人を探すと、なかなか見つかりません。

だから、

絶対に譲れない条件

例えば、

夜勤なし。

通勤30分以内。

月給25万円以上。

できれば欲しい条件

年間休日120日。

賞与3ヶ月。

駅近。

というように分けます。

すると求人を探しやすくなります。

転職は、

一番条件のいい施設を探すゲームではありません。

自分が長く働ける職場を探すことです。

求人票だけでは分からないことが転職では重要

ここまで読んでもらうと分かると思います。

介護職の転職で知りたいことって、

求人票の外側に結構あります。

たとえば、

職場の雰囲気。

離職状況。

夜勤体制。

実際の残業。

有給の取りやすさ。

教育体制。

施設長の考え方。

こうした部分です。

自分で面接のときに全部聞いてもいいです。

でも、

「残業多いですか?」

「人間関係どうですか?」

って、面接では聞きにくいですよね。

ここで転職サービスを使う意味が出てきます。

介護転職サービスは「仕事を決めてもらう場所」ではない

転職サービスというと、

求人を紹介されて、

その中から転職先を決める。

というイメージがあるかもしれません。

でも私は、

求人を比較するために使う

くらいでいいと思っています。

たとえば、

「夜勤は月4回まで」

「年収400万円以上」

「通勤30分以内」

「有料老人ホーム希望」

という条件を伝える。

すると、自分で一件ずつ探すより候補を絞りやすくなります。

しかもサービスによっては、

職場の雰囲気。

面接対策。

条件交渉。

施設側への確認。

などをサポートしてもらえる場合があります。

これが便利です。

ただし、転職サービスにも得意・不得意があります。

だから私は、

どこでもいいから登録する

より、自分に合いそうなサービスを選ぶことをおすすめします。

「まだ転職すると決めてない」人ほど求人を見てほしい

ちょっと矛盾して聞こえるかもしれません。

でも、

転職すると決めてから求人を探すより、

まだ余裕があるうちに求人を見ておく

ほうが冷静に選べます。

「来月までに絶対辞める」

となってから探すと、

焦ります。

焦ると、

「ここでいいか」

になりやすい。

でも、

今の職場に在籍している状態なら、

合わない求人は断れます。

良い求人がなければ、動かなければいい。

この心理的な余裕はかなり大きいです。

だから、

「辞めたい気持ちはあるけど、まだ迷っている」

くらいの段階で一度求人を見てみる。

私はこれくらいがちょうどいいと思っています。

介護転職サイトを比較するときに見るポイント

介護職向けの転職サービスもたくさんあります。

見るポイントは、

求人数だけではありません。

介護業界に詳しいか。

自分の地域に求人があるか。

正社員求人が多いか。

パートにも強いか。

担当者に相談できるか。

職場情報をどこまで持っているか。

こうした違いがあります。

当サイトでは、介護職向けの転職サービスを、

実際にどんな悩みを持っている人に向いているか

という視点で比較しています。

「登録するならどこがいいの?」

という人は、

「介護転職サイトおすすめ5選|現場目線で『悩み別』に選ぶならここ」

も参考にしてみてください。

転職すると決めていなくても、

まず求人を見て、

今の職場以外の選択肢を知るだけでも十分です。

転職で一番怖いのは「比較せずに決めること」

介護職の転職で、

100%失敗しない方法はありません。

実際に働いてみなければ分からないこともあります。

でも、

失敗する確率を下げることはできます。

給料だけで決めない。

求人票だけで決めない。

一社だけ見て決めない。

夜勤体制を確認する。

残業を確認する。

施設を見学する。

複数求人を比較する。

これだけでもかなり違います。

そして、

他の求人を見たからといって、

今の職場を辞める必要はありません。

ここは本当に大切です。

選択肢を知ることと、転職を決断することは別です。

むしろ、

「いつでも他に行ける」

と分かるだけで、

今の職場での気持ちが少し楽になることもあります。


まとめ|介護職の転職は「今よりマシ」ではなく「自分に合う」で選ぼう

介護職の転職で失敗しやすいのは、

「今の職場から早く離れたい」

という気持ちだけで次を決めてしまうことです。

給料が高い。

休日が多い。

家から近い。

それも大切です。

でも、

夜勤人数。

残業。

記録。

教育体制。

職場の雰囲気。

介護度。

こうした部分まで見てみてください。

そして、

転職するか迷っているなら、

まず他の求人を見てみるだけでもいいと思います。

今の職場しか知らなければ、

今の条件が良いのか悪いのかすら分かりません。

比較して、

「今の職場に残ろう」

と思えば、それもいい。

比較して、

「もっと自分に合うところがありそう」

と思えば、そのとき動けばいい。

転職サービスへの登録も同じです。

登録した瞬間に人生が変わるわけではありません。

ただ、

今の職場以外にも選べる場所があると知るための入口

にはなります。

今の職場で悩んでいるなら、

いきなり退職届を書くより先に、

一度だけ他の求人を見てみてください。

「こんな職場もあるんだ」

と知ることが、

次の選択を考える最初の一歩になるかもしれません。

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