介護職の転職・給料・人間関係・働き方の悩みを現場目線で解説します

介護職は転職回数が多いと不利?採用する側が実際に見るポイント

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「転職回数が多いから、次の面接で落とされるかもしれない」

介護職として何度か転職している人ほど、ここを気にすると思います。

履歴書を書いてみたら職歴欄が思ったより長い。

半年で辞めた施設がある。

1年くらいで転職した職場がいくつかある。

面接で、

「どうしてこんなに転職しているんですか?」

と聞かれるのが怖い。

そんな理由から、

「もう条件のいいところは狙えないかな」

と最初から諦めてしまう人もいます。

でも、採用する側から見ると、

転職回数だけで採用・不採用を決めることは、そこまで単純ではありません。

私は介護現場で管理する立場として、職員の採用にも関わってきました。

履歴書を見たとき、もちろん転職回数は目に入ります。

ただ、

「5社だからダメ」

「2社なら大丈夫」

みたいな見方はしません。

むしろ知りたいのは、

なぜ辞めたのか。
その経験から何を考えたのか。
そして、なぜ今回うちを選んだのか。

この3つです。

転職回数が多くても、

「この人なら長く働いてくれそうだな」

と思う人もいます。

逆に、転職経験がほとんどなくても、

「少し不安だな」

と感じることもあります。

この記事では、

  • 介護職は転職回数が多いと本当に不利なのか
  • 採用担当者は履歴書のどこを見るのか
  • 短期離職がある場合どう説明するか
  • 面接で言わないほうがいい退職理由
  • 転職回数が多くても印象を変えられる伝え方
  • 次の職場を長く続けるための選び方

まで、採用する側の目線も含めて話していきます。

目次

介護職は転職回数が多いと不利になる?

結論から言うと、

不利になることはあります。

でも、

転職回数が多い=採用されない

ではありません。

採用側が気にするのは、

「この人もすぐ辞めてしまうのではないか」

という部分です。

採用には時間がかかります。

求人を出す。

応募者と連絡する。

面接する。

入職手続きをする。

制服を準備する。

教育担当をつける。

現場で仕事を教える。

新人が一人前になるまで、周囲の職員も時間を使います。

だから採用側としては、

入職して2ヶ月、3ヶ月で辞められてしまうのは、正直かなり痛いです。

そのため履歴書に短期離職がいくつも並んでいると、

「今回も続かない可能性はないかな?」

とは考えます。

ただし、

そこで終わりではありません。

むしろ面接では、

「なぜそうなったのか」を確認します。

採用する側が実際に見るのは転職回数だけじゃない

履歴書を見るとき、私なら転職回数だけを見ることはありません。

いくつかセットで見ます。

一つひとつの在籍期間

まず見るのは、

どれくらい働いていたかです。

たとえば転職5回でも、

5年。

4年。

3年。

2年。

現在。

という人なら、

そこまで「すぐ辞める人」という印象にはなりません。

一方で、

3ヶ月。

4ヶ月。

半年。

5ヶ月。

という職歴が並んでいると、

理由は確認したくなります。

つまり、

転職回数より「どんな辞め方を繰り返しているか」

のほうが気になります。

退職理由に一貫性があるか

ここはかなり見ます。

たとえば、

「夜勤が身体に合わず転職した」

という人が、

次も夜勤月5回の施設に応募してきたら、

「今回も同じことにならないかな?」

と思います。

逆に、

「前職では夜勤が身体的にきつく、今後も介護職を続けるため日勤中心の職場を探しています」

とデイサービスに応募してきた。

これは筋が通っています。

大切なのは、

過去の転職そのものより、

以前の経験を踏まえて今回の職場を選んでいるか

です。

ここが伝わると印象はかなり変わります。

退職理由が全部「他人のせい」になっていないか

これも採用する側として気になります。

たとえば、

「施設長が最悪でした」

「同僚が仕事をしませんでした」

「利用者が大変でした」

「会社がおかしかったです」

「前の職場はブラックでした」

もちろん、本当にひどい職場だった可能性はあります。

介護業界にも働きにくい職場はあります。

ただ、すべての退職理由が、

「周りが悪かった」

になっていると、

採用側は少し不安になります。

「うちに入って何かあったときも、全部周囲のせいにならないかな」

と思うからです。

これは、

前職をかばえ、

という話ではありません。

事実を伝えながら、

自分が次にどうしたいのか

まで話すことが大切です。

転職回数より気になる「短期離職」

介護職では転職自体は珍しくありません。

施設形態も多いですし、

働き方を変えるために転職する人もいます。

だから、

2回、3回転職しているだけで、

「多すぎる」

とは私は思いません。

むしろ気になるのは、

短期間での退職が何度も続いているケースです。

1社だけ短いなら、それほど気にしないこともある

たとえば、

5年。

3ヶ月。

4年。

という職歴。

この3ヶ月について理由は聞くと思います。

でも、

その前後で長く働いているなら、

「その施設だけ何か合わなかったのかな」

と考えられます。

人間なので、

職場選びに失敗することもあります。

一回の短期離職だけで、

すべてを判断することはありません。

短期離職が続いている場合は理由を整理しておく

一方で、

半年。

8ヶ月。

4ヶ月。

半年。

という職歴なら、

面接ではかなりの確率で聞かれると思っておいたほうがいいです。

ここで、

「全部人間関係です」

だけでは弱いです。

それよりも、

何が合わなかったのか。

その経験から何を学んだのか。

今回は何を基準に転職先を選んでいるのか。

ここまで整理しておく。

すると、

ただ転職を繰り返している人ではなく、

次こそ長く働くために職場を選んでいる人

として見てもらいやすくなります。

面接で聞かれやすい「どうして辞めたんですか?」

転職回数が多い人にとって、一番嫌な質問かもしれません。

でも、ここは逃げないほうがいいです。

むしろ、

事前に答えを作っておけば怖くありません。

人間関係で辞めた場合

そのまま、

「人間関係が最悪だったから辞めました」

と言うより、

前職では職員間の連携がうまくいかず、業務上の相談もしづらい状況が続いていました。自分なりに改善を試みましたが難しく、今後は職員同士で情報共有しながら介護できる環境で長く働きたいと考え、転職を決めました。

くらいで十分です。

嘘をつく必要はありません。

でも、

悪口だけで終わらせない。

ここが大事です。

給料が理由だった場合

「給料が安かったです」

だけでも本音としては分かります。

でも面接側は、

「うちより高い求人があったらまた辞める?」

と思うかもしれません。

そこで、

業務内容や責任が増えていく中で、今後の生活も考え、経験や資格を評価してもらえる環境で働きたいと思うようになりました。

と説明すれば、

単純に金額だけ追いかけている印象は減ります。

夜勤がきつかった場合

これは無理に隠さなくていいと思います。

夜勤回数が多く生活リズムを保つことが難しくなりました。介護の仕事そのものは続けたいので、今回は日勤中心の職場を探しています。

これなら筋が通っています。

大事なのは、

その理由と今回の応募先が一致していることです。

採用側が意外と見ている「志望理由」

介護の面接では、

「家から近かったので」

「給料が良かったので」

という応募者もいます。

もちろん、

通勤。

給料。

大切です。

私だって働くなら気にします。

でも採用側としては、

もう一つ聞きたいんです。

「なぜ、うちなの?」

ここに少し答えられるだけで印象が変わります。

たとえば、

「サ高住で生活を支える介護を経験したい」

「認知症ケアを学びたい」

「今まで施設介護だったので、利用者さんとより個別に関われる環境を探している」

など。

立派な志望動機である必要はありません。

ネットで作ったような、

「御社の理念に深く共感し……」

より、

自分の経験とつながっている言葉

のほうが伝わります。

転職回数が多い人ほど「今回の転職軸」を持ったほうがいい

何度か転職している人には、むしろ強みがあります。

それは、

自分に合わない職場を知っていること。

たとえば、

特養は身体的にきつかった。

小規模施設は人間関係が近すぎた。

夜勤が多い働き方は合わなかった。

通勤1時間は続かなかった。

こうした経験は、

失敗ではあるかもしれません。

でも同時に、

次の職場選びに使えるデータでもあります。

だから、

「転職回数が多くて恥ずかしい」

ではなく、

「これまでの経験から、自分が長く働ける条件が分かってきた」

に変えてほしいです。

面接で「今回もすぐ辞めませんか?」と思わせないために

採用側の不安は結局ここです。

「この人、続くかな?」

だから、

その不安を減らせればいい。

今回は何を確認して応募したか伝える

たとえば、

前職では夜勤人数が少ないことが負担だったので、今回は応募前に夜勤体制を確認しました。

これはかなり良いです。

「あ、ちゃんと前回の経験を踏まえて選んでいるな」

と思います。

ほかにも、

年間休日。

施設形態。

介護度。

通勤時間。

勤務時間。

こうしたものを確認して応募していると、

勢いだけの転職ではないと伝わります。

長く働きたい理由を具体的にする

「長く働きたいです」

だけより、

今後は介護福祉士として経験を積み、その先ではリーダー業務にも挑戦したいと考えています。

のように、

その職場で働いた先を少し話せると強いです。

必ず管理職を目指す必要はありません。

「利用者さんと長く関わりたい」

でもいいです。

実は採用側も「完璧な人」だけを探しているわけじゃない

ここは、応募する側にはあまり見えないかもしれません。

介護施設の採用では、

ものすごい経歴。

完璧な志望動機。

面接の上手さ。

それだけを見ているわけではありません。

もちろん施設によって違いますが、

現場で一緒に働くことを考えると、

普通に挨拶ができる。
分からないことを聞ける。
人の話を聞ける。
利用者さんへ乱暴な対応をしない。
周りと協力できそう。

こういうところもかなり大事です。

介護はチームで働く仕事だからです。

だから、

「転職5回もしている自分なんて……」

と面接前から縮こまらなくていいです。

過去の職歴だけでなく、

今、目の前にいるあなた

も見られています。

採用する側が気になる退職理由3つ

反対に、少し気になる伝え方もあります。

「全部上司が悪かった」

一つの職場なら分かります。

でも、

すべての職場で上司が悪い。

すべての職場で同僚が悪い。

となると、

少し慎重に見ます。

「特に理由はありません」

転職を何度もしているのに、

「なんとなく辞めました」

が続く。

これは、

今回もなんとなく辞めるのでは?

と思われやすいです。

前職への悪口が止まらない

面接の半分が前職の悪口。

これはもったいないです。

たとえ事実でも、

その時間を、

「次にどう働きたいか」

の話に使ったほうが印象は良くなります。

転職回数を減らしたいなら「入る前」に確認する

ここまで読んで、

「次こそ長く働きたい」

と思っている人もいると思います。

なら、

面接で採用されることだけをゴールにしないでください。

自分も職場を面接するくらいの感覚でいいです。

聞きたいことは聞く。

夜勤人数。

残業。

平均介護度。

教育方法。

希望休。

異動。

記録方法。

こうしたことを確認します。

入職してから、

「聞いてなかった」

となるほうがお互いに困ります。

転職回数が多い人ほど、複数求人を比較したほうがいい

今まで何度か転職に失敗しているなら、

次は一社だけ見て決めないほうがいいです。

A施設。

B施設。

C施設。

並べてみる。

すると、

給与。

夜勤。

休日。

仕事内容。

通勤。

施設形態。

違いが見えます。

そして、

「今回は何を一番優先したいか」

を決めます。

ここをやらずに、

「内定が出たから」

だけで決めると、また同じことが起きやすいです。

転職サービスは「転職回数が多い人」にも使い道がある

転職回数が多いと、

「紹介会社にも嫌がられるんじゃないか」

と思う人がいます。

でも、むしろ、

退職理由を整理する。

自分の条件を整理する。

応募先との相性を見る。

面接でどう説明するか考える。

こういった場面で相談できるのはメリットです。

たとえば、

「4回転職しています」

だけで終わらず、

なぜ4回転職したのかを整理してから応募する。

それだけでも面接で話しやすくなります。

さらに、

自分では聞きづらい職場情報を確認してもらえる場合もあります。

転職サービスは、

「転職先を勝手に決められる場所」

ではありません。

自分が判断するための材料を増やすために使うもの

くらいに考えていいと思います。

「転職回数が多いから」で条件を下げすぎないでほしい

これも伝えておきたいです。

転職経験が多い人ほど、

「自分は選べる立場じゃない」

と思ってしまうことがあります。

だから、

給料が低くても。

休みが少なくても。

夜勤が多くても。

「採用してくれるならいい」

となる。

でも、それでまた合わなくなったら、

さらに転職回数が増えます。

それでは悪循環です。

必要なのは、

妥協して入ることではありません。

今度こそ長く働ける条件を考えることです。

もちろん、すべて希望どおりの職場はないかもしれません。

だから、

絶対に譲れない条件。

できれば欲しい条件。

この2つに分けて求人を見る。

それだけでも選びやすくなります。

介護職の転職回数は「過去」より「次の選び方」のほうが大切

履歴書に書いてある職歴は変えられません。

3回転職したこと。

5回転職したこと。

短期離職したこと。

そこをずっと後悔しても変わりません。

でも、

次の職場の選び方は変えられます。

なぜ今まで辞めたのか。

何が合わなかったのか。

何なら続けられたのか。

そこを振り返る。

そして次は、

同じ理由で辞めない職場を選ぶ。

これができれば、

過去の転職経験にも意味が出てきます。

まとめ|介護職は転職回数より「なぜ転職したか」を見られる

介護職で転職回数が多いと、

採用に不利になることはあります。

特に短期離職が続いていれば、

「今回もすぐ辞めないかな」

と採用側が気にするのは事実です。

でも、

転職回数だけで決まるわけではありません。

採用する側が見ているのは、

どれくらい働いていたか。

なぜ辞めたのか。

その経験から何を学んだのか。

なぜ今回この施設を選んだのか。

そして、

今回は長く働けそうか。

です。

だから、

転職経験を隠そうとする必要はありません。

むしろ、

「これまでの経験から、自分にはこういう働き方が合うと分かりました」

と話せるほうがいい。

そして次の転職では、

採用してもらうことだけを考えず、

自分もその職場を選ぶ側だということを忘れないでください。

何度か転職したからこそ分かることもあります。

次は、

その経験を職場選びに使えばいいんです。

過去の転職回数より、

次の一社をどう選ぶか。

私はそちらのほうが、ずっと大切だと思います。

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