「こんなに大変なのに、これだけ?」
給料明細を見たとき、そう感じたことがある介護職の人は少なくないと思います。
早番、遅番、夜勤。
身体介助。
認知症の方への対応。
家族対応。
記録。
委員会。
後輩指導。
仕事の量も責任も増えているのに、思ったほど給料が上がらない。
周りの友人と比べて、
「介護ってやっぱり給料が低いのかな」
と不安になることもあると思います。
でも、介護職の給料は、
どこで働くか。
どんな資格を持っているか。
夜勤をするか。
役職に就くか。
によってかなり変わります。
同じ介護職でも、職場を変えただけで手取りが上がる人もいます。
一方で、
「転職すれば必ず給料が上がる」
というほど単純でもありません。
基本給が高くても、賞与が少なかったり。
月給は高く見えても、夜勤手当込みだったり。
処遇改善手当が毎月固定ではなかったり。
求人票だけでは分かりにくい部分もあります。
だから大切なのは、
「今の給料が安い」と感じたときに、何を基準に比べるか。
そして、
転職で本当に改善できるのか。
を冷静に見ることです。
この記事では、
介護職の給料が安いと感じたときに確認したいポイントと、転職で変わること・変わらないことを整理していきます。
まずは「本当に給料が安いのか」を整理する
介護職の給料が安いと感じたとき、最初に見たいのは手取りだけではなく、年収全体です。
月々の手取りが低くても、賞与が大きい職場もあります。
反対に、月給は高く見えても、賞与がほとんどないこともあります。
さらに介護職の場合は、
- 基本給
- 資格手当
- 夜勤手当
- 処遇改善手当
- 住宅手当
- 扶養手当
- 賞与
など、いくつかの手当が組み合わさって給与が決まっていることが多いです。
だから、
「手取りが低い=すぐに転職した方がいい」
とは限りません。
まずは自分の給与明細を見て、
何にいくら支払われているのか
を確認してみてください。
特に見ておきたいのは、基本給です。
基本給が低いと、賞与や昇給にも影響しやすくなります。
月給が高く見えても、夜勤手当や各種手当で大きく上乗せされている場合は、夜勤回数が減ったときに収入が下がることもあります。
同じ介護職でも給料はかなり違う
介護職は、どこで働いても同じ給料になるわけではありません。
施設形態や法人の規模、地域、夜勤の有無によって差があります。
たとえば、
特養。
有料老人ホーム。
サ高住。
老健。
デイサービス。
訪問介護。
同じ介護福祉士でも、働く場所が変われば収入も変わります。
さらに、同じ地域、同じ施設形態でも、
法人によって給与設定はかなり違います。
ここは意外と大きいです。
「介護職だから給料が安い」
と思っていても、実際には、
今の職場の給与水準が低いだけ
ということもあります。
だから一度、同じ地域の求人を何件か見てみると、自分の給料がどのくらいの位置なのか分かりやすくなります。
夜勤を増やせば給料は上がるけど、それが正解とは限らない
介護職で収入を上げる方法として、一番分かりやすいのが夜勤です。
夜勤手当が1回ごとに支給される職場なら、夜勤回数を増やすことで月収は上がります。
ただし、
給料を上げるために夜勤を増やし続ける
のは、長く続ける働き方としては考えた方がいいです。
身体への負担。
睡眠の乱れ。
生活リズム。
年齢を重ねたときの働き方。
こうしたこともあります。
もし今の収入が、
「夜勤を月に何回もやらないと維持できない」
状態なら、
基本給や手当がもう少し高い職場へ移る
という考え方もあります。
同じ夜勤回数でも、職場によって年収が変わることはあります。
資格を取れば給料は上がる?
介護職の場合、資格によって手当がつく職場も多いです。
代表的なのは、
介護福祉士。
実務者研修。
初任者研修。
ケアマネジャー。
などです。
特に介護福祉士は、資格手当がついたり、基本給の設定が変わったりする職場もあります。
ただし、
資格を取れば一気に給料が上がる
とは限りません。
職場によっては、資格手当が数千円程度ということもあります。
なので資格は、
「今月の給料を大きく上げる方法」
というより、
長期的に選べる職場を増やすためのもの
と考えた方がいいと思います。
資格があることで応募できる求人が増えたり、役職を目指しやすくなったりするからです。
転職で給料が上がりやすい人もいる
介護職で給料を上げたいと考えたとき、転職はかなり現実的な選択肢です。
特に、
- 同じ職場に長くいても昇給がほとんどない
- 資格を取っても手当が少ない
- 夜勤回数を増やさないと収入が上がらない
- 役職についても給与差が小さい
こういう職場なら、今後も大きく収入が変わらない可能性があります。
逆に転職先によっては、
基本給そのものが高い
資格手当が大きい
賞与が多い
処遇改善の配分が厚い
ということもあります。
だから、給料を上げたいなら、
「今の職場で頑張ればどこまで上がるのか」
と、
「転職した場合にどのくらい変わるのか」
を比べて考えるのがおすすめです。
月給だけで転職先を決めない
求人を見るときに一番目につくのは、やっぱり月給です。
「月給28万円」
「月給30万円以上」
と書いてあると、かなり魅力的に見えます。
でも、ここで注意したいのが、
その金額に何が含まれているのか
です。
たとえば、
夜勤5回分込み。
固定残業代込み。
資格手当込み。
処遇改善手当込み。
こういうケースもあります。
つまり、表示されている月給だけを見て、
「今より3万円上がる」
と思って転職すると、実際にはそこまで変わらないこともあります。
確認したいのは、
- 基本給
- 夜勤手当1回あたり
- 賞与実績
- 昇給実績
- 固定残業代の有無
- 処遇改善手当の支給方法
- 各種手当
このあたりです。
給料だけじゃなく「負担とのバランス」を見る
給料が高い職場には、それなりの理由があることもあります。
夜勤回数が多い。
介護度が高い。
人員配置がギリギリ。
残業が多い。
役職者候補として採用される。
もちろん、条件のいい職場もあります。
ただ、
高い給料=働きやすい職場
とは限りません。
月に2万円給料が上がっても、夜勤が増えて身体がきつくなったら、長く続けるのは難しくなります。
だから転職するときは、
給料と負担のバランス
を見た方がいいです。
「いくらもらえるか」だけじゃなく、
「その金額でどんな働き方をするのか」
まで確認する。
ここが大事です。
今より条件がいい求人があるかだけでも見てみる
給料に不満があっても、
「転職するほどじゃないかな」
と思うこともあると思います。
そんなときは、無理に転職を決めなくても大丈夫です。
まずは求人を見て、
自分と同じ資格・経験で、どのくらいの条件が出ているのか
を確認するだけでも意味があります。
今の職場の条件が悪くないと分かるかもしれない。
逆に、
「同じ地域でも、もっと条件のいい求人があるんだ」
と気づくかもしれません。
比較することで、今の職場に残る理由も、転職する理由も見えやすくなります。
まとめ|給料を上げたいなら「今の職場以外」も比べてみる
介護職の給料が安いと感じたとき、
まずは自分の給与の内訳を確認してみてください。
基本給はいくらなのか。
手当はいくらなのか。
夜勤をしないとどのくらい下がるのか。
賞与はどのくらいあるのか。
そのうえで、
同じ地域、同じ資格、同じ経験年数の求人と比べてみる。
それだけでも、自分の給料が本当に低いのか分かりやすくなります。
今の職場で昇給を待つのも一つの方法です。
資格を取るのもいいです。
役職を目指す方法もあります。
そして、
もっと条件のいい職場へ移る
という選択肢もあります。
給料だけが仕事のすべてじゃありません。
でも、生活のために働いている以上、
納得できる給料を求めることは、悪いことじゃありません。
今より少しでも条件のいい働き方がないか。
一度、比べてみるところから始めてみてもいいと思います。